ある日、Amazonで売っていたWi-Fiルーターが、急に売れなくなりました。📦
調べてみると、商品ページそのものが消えていました。
Amazonからは「安全の書類を出してください」というメールが届いていました。
でも、ぼくはメーカーではありません。
お店で買った新品を、Amazonで売っている出品者です。
「書類なんて持ってない。箱を開けて写真を送れば通るの?」
「似た商品ページに相乗りすれば、売れるんじゃない?」
この記事では、ぼくが実際にたどった道を、順番にお話しします。
🚨 ある日、商品ページごと消えていた

売れなくなったのは、ぼくがAmazonで販売していた無線LAN機器です。
メールの受信箱を探すと、Amazonの安全を見る部署から、こんな連絡が届いていました。
「無線LANの機械の販売を止めました。続けたいなら、安全の書類を出して審査を受けてください」
大事なのは、このメールが無線LANの機械を売っている人みんなに送られる形だったことです。
うちのお店が何か違反をした、という話ではありませんでした。
止まったのは、うちの出品だけでもありません。
商品ページそのものが消えていたので、そのページで売っていた人は、みんな売れなくなりました。
ぼくが見ていたころは、家電量販店のお店も、Amazonで売っていました。
そして翌日、もう1通のメールが届いていました。
Amazonの倉庫に預けていた在庫を、「自動で返送するか、処分する」というお知らせです。
ここで、ぼくは大事なことを見落としていました。
1通目には「30日以内に手続きを」と書いてありました。
ところが2通目に書かれた自動処理の日は、たった8日後だったのです。😱
もし倉庫の設定が「処分」になっていたら、在庫は捨てられていたかもしれません。
📄 Amazonが求めてきた「書類」の正体

Amazonのヘルプを読むと、求められていたのは、次のセットでした。
| 求められたもの | どんなものか | うちで用意できる? |
|---|---|---|
| 電波の合格証明書 | 国が認めた機関が出す、合格の書類 | ❌ メーカーしか持っていない |
| 本体のラベルの写真 | 合格マークと番号が読める写真 | ⭕ 箱を開ければ撮れる |
| 電源アダプターの安全の書類 | 国への届け出や、検査の記録など | ❌ メーカーしか持っていない |
| 工場の名前 | どこで作ったか | ❌ メーカーに聞かないと分からない |
💡ひとこと補足:表の「合格マーク」は技適(ぎてき)マークのことです。「日本で電波を出してよい」と国に認められた機械に付く印で、スマホやWi-Fiルーターには、たいてい付いています。
たとえるなら、お店の入口で「免許証と顔写真の両方を見せてください」と言われている状態です。
顔写真(本体の写真)は、自分で撮れます。
でも免許証(合格の証明書)は、メーカーの金庫の中にあります。🔒
Amazonから書類を求められたときの別の例は、Amazonからの書類依頼メールが来たらどうする?にも書いています。
📸 「箱を開けて写真を送れば通る?」の答え

結論から言うと、写真だけでは通りません。
写真で用意できるのは、4つのうち1つだけだからです。
ネットで事例も探しました。
でも、写真だけで審査に通ったという報告は、見つかりませんでした。
見つかった「通った例」は、メーカーから書類をすぐにもらえる立場の会社でした。
しかも、もう1つ落とし穴があります。
Amazonでは、新品は「開けていない物」が前提です。
写真を撮るために箱を開けると、その1台は、もう新品として売れません。😢
ちなみに、商品そのものに問題があったわけではありません。
国の技適のデータベースを調べると、この機種は、ちゃんと登録されていました。
足りないのは「証明の書類」だけです。
そして、その書類こそが、いちばん手に入りにくいものでした。
🔍 似た商品ページに「相乗り」すればいい?

💡ひとこと補足:相乗り出品とは、すでにある商品ページに、ほかの出品者も同じ商品を並べて売ることです。Amazonでは、同じ商品は1つのページにまとめて売るのが基本です。くわしくはAmazon相乗りは悪なの?で説明しています。
次に考えたのが、「同じ商品の、別のページで売れないか」です。
調べると、ありました。
メーカーが自分で売っている、公式の商品ページです。
そこで売っていたのは、Amazon本体とメーカーの2つだけでした。
うちのアカウントで調べると、出品の制限は出ていません。ただし、商品ページの型番と、手元の箱の表示には違いがありました。
箱に付いているバーコードの番号も、比べてみました。
| 確かめた場所 | 分かったこと |
|---|---|
| 型番の表示 | 手元の箱と、別の商品ページでは末尾の表記が違う |
| バーコードの番号 | 手元の箱と、別の商品ページで登録された番号が一致しない |
手元の箱を確かめると、番号は公式のページとちがいました。
中身の機械は、たぶん同じです。
でも、バーコードの番号が違うので、Amazonの上では別の商品として登録されています。
型番の末尾が違う理由について、メーカーの公式な説明は見つけられませんでした。
⚠️ 「似て非なる商品」を出したらどうなる?

「中身が同じなら、出してもバレないのでは?」と考える人もいると思います。
Amazonのルールには、次の内容が明記されています。
商品の識別番号が異なる場合、その別の商品ページに商品を一致させることはできない、という内容です。
つまり、バーコードの番号が違う商品を、そのページで売ってはいけないと、名指しで決まっています。
守らなかったときの罰も書かれていました。
出品の取り消しから、いちばん重いとアカウントの永久停止までです。
損と得を並べると、こうなります。
| 中身 | |
|---|---|
| 得 | 手元の在庫が、Amazonで売れる |
| 損(いちばん重いとき) | お店全体が止まって、ほかの商品も全部売れなくなる |
お客様が箱の型番の違いに気づいて、「説明と違う」と連絡してくることもあります。
分かっていて出した場合は、言い訳ができません。
✅ ぼくが決めたことと、同じ目にあわないための3つのチェック

ぼくの判断は、このルーターはAmazonでは売らない、です。
不幸中の幸いで、倉庫の在庫は処分されず、手元に戻ってきました。
箱は開けていないので、新品のまま、Amazon以外の場所で売ることができます。🙆
今回の経験から、次の3つを決めました。
✅️ 販売停止のメールが来たら、同じ週に届く倉庫のメールで「自動で返送・処分される日」を先に見る
✅️ 書類はメーカーしか持っていないので、箱を開ける前に「書類がもらえるか」を考える
✅️ 別の商品ページに出す前に、箱のバーコードの番号と、ページの番号が同じかを確かめる
急に商品が消えると、頭が真っ白になりますよね。
でも、焦って箱を開けたり、似たページに飛びついたりする前に、ひと呼吸。
それだけで、在庫もお店も守れます。🚚
確認した情報源(2026年9月時点)
※Amazonのルールや画面は変わることがあります。この記事は2026年9月に確認した内容です。


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