Amazonから「FBA補てんに関する通知」というメールが届いても、何が・なぜ・いくら補てんされたのかは書いてありません。 確かめるには、セラーセントラルの表を自分で探しに行く必要があります。
当店はこの手間をなくすために、メールが来たら「補填きた」と一言いうだけで、AIが何が・なぜ・いくら・少なくないかを表にして返す「補填チェッカー」というスキルを作りました。この記事では、2026年11月3日に届いたメールで実際に動かした結果と、使い方を紹介します。
【使用条件】
AIの実行環境:CodexまたはClaude Codeを利用できる有料環境が必要です。いずれか一方で構いません。本記事で紹介する運用の前提です。
必要な準備:自分のAmazonセラーアカウントで、SP-API(Amazonのデータを読むための正式な入口)を使えるように登録し、FBAのレポートと支払い(お金の動き)を読める権限を付けておきます。道具はPython 3で動きます。当店の補填チェッカーは、社内のほかの道具と鍵の置き場所を使う作りのため、スキルを入れるだけでは動きません。自分の環境で使うには、鍵の置き場所を合わせることと、動作の確認が必要です。
費用と操作範囲:SP-APIの登録の条件や費用は、Amazonの開発者向けの案内で確かめてください(AIの料金とは別です)。このスキルは表を読むだけです。セラーセントラルのボタンは押さず、補てんの見直しを頼むときは自分で申請します。
この動画(約4分半)では、補てんの通知メールが来たときに、何が・なぜ・いくら補てんされたかをAIに確かめてもらう方法を説明します。
ここからは、同じ内容を表と文章で確かめます。
🙋 こんな人に向けた記事です

- FBA(Amazonの倉庫に商品を預けて売るしくみ)で売っている
- 「FBA補てんに関する通知」のメールは来るけれど、中身を確かめていない
- 補てんの金額が正しいのか、少なくないのかが分からない
補てんとは、Amazonの倉庫で商品がなくなったり、お客様の返品が売れない状態で戻ったりしたときに、Amazonがお金(または在庫)でうめあわせをすることです。
📩 通知メールには「何が・いくら」が書いていない

2026年11月3日の夜中に届いたメールが、これです。

書いてあるのは、「補てんの実施、補てんの回収、またはそれらの両方を開始」したことと、「対応していただく必要はありません」ということだけです。どの商品か、なぜか、いくらかは、どこにも書いてありません。
「対応は不要」と書いてあっても、金額が正しいかどうかは自分で確かめるしかありません。そのたびにセラーセントラルの表を開くのは手間なので、ここをAIに任せることにしました。
🔎 AIが読むのは「補てんの表」と「お金の動き」の2つ

補填チェッカーは、SP-APIで次の2つを読みます。どちらも読むだけです。
| 読む物 | 分かること | 注意 |
|---|---|---|
| 補てんの表(Amazonが出すFBAの補てんのレポート) | いつ・どの商品・なぜ・いくら | 表に載るのが数日遅れることがある |
| お金の動き(支払いの中の「調整」) | 表にまだ載っていない補てん | 自己発送の送料の請求など、補てんではない物は外す |
補てんの表が遅れることがあるので、お金の動きも合わせて見ます。メールが届いた時刻に近い補てんを選び、「今回のメールはこの1件」と結びつけます。どちらにも見つからなければ、推測で決めずに「まだAmazonの記録に出ていない。あした見直す」と返します。
📊 当店の60日分を、表にしてみた

2026年11月3日に動かすと、60日分で6件・合計88,806円の補てんが見つかりました(注文番号や補てんの番号は伏せています)。
| いつ | 何が | なぜ | いくら | 公式の式の目安と比べて |
|---|---|---|---|---|
| 11月1日 | ゴルフのフェアウェイウッド | 返品の補てん(すり替え) | 11,372円 | 目安は出せない※ |
| 10月13日 | ゴルフのドライバー | お客様の返品が売れない状態で戻った | 27,350円 | 同じ |
| 10月10日 | ゴルフのドライバー | お客様の返品が売れない状態で戻った | 27,350円 | 同じ |
| 9月26日 | Wi-Fiルーター | お客様の返品が売れない状態で戻った | 10,918円 | 同じ |
| 9月22日 | ゴルフのフェアウェイウッド | 倉庫でなくした | 11,270円 | 式なし |
| 9月21日 | サビ落とし | 倉庫でなくした | 546円 | 式なし |
※すり替え(売った物とちがう物が返ってくること)の補てんは、注文の記録が特別な番号になっていて、道具が目安を計算できません。
今回のメールは、11月1日に入った1件・11,372円の知らせでした。11月1日から3日に入った補てんは、ほかにありません。
この1件は、前の週にすり替え返品として見直しまで頼み、「ここで終わりにする」と決めた件でした。補填チェッカーは前の記録も見て、もう決めた件は蒸し返さないようにしています。
⚖️ 少なくないかは、公式の式の目安と比べる

お客様の返品が戻らない・売れない状態で戻ったときの補てんは、セラーセントラルのヘルプにある補てんの決まりで計算のしかたが決まっています。当店の道具は、その決まりをもとに次の式で目安を出しています。
目安 = 元の注文の売上の合計 − 消費税 − 販売手数料 − FBA配送手数料
当店の返品がらみの3件は、3件とも目安と同じ額でした。少なくはありませんでした。
倉庫でなくした・こわした物は、この式では比べられません。仕入れ値より大きく低いときだけ、確かめるようにしています。
もし目安より少なければ、Amazonに補てんの見直し(再評価)を頼めます。当店がすり替えの件で見た案内では、見直しを頼めるのは補てんから60日以内でした。補てんの理由によって期限がちがうことがあるので、申請の前に、その補てんの期限をセラーセントラルのヘルプで確かめてください。
🤖 使い方:メールが来たら「補填きた」と一言

使い方は、メールのスクショを貼るか、「補填きた」と一言いうだけです。
- AIが道具を動かし、補てんの表とお金の動きを読む(読むだけ・2〜5分)
- メールの届いた時刻に近い補てんを選ぶ
- 前に決めた件かどうかを、記録で確かめる
- お客様の返品がらみなら、公式の式の目安と比べる
- 「何が・なぜ・いくら」と「自分が決めること」を3行で返す
返ってくるのは、たとえばこんな3行です。
何が: 11月1日、ゴルフのフェアウェイウッドの返品の補てん(すり替え)で11,372円
どうする: 前の週に終わりにすると決めた件なので、何もしない
自分が決めること: なし
自分で決めることがあるのは、目安より少なかったときだけです。そのときは「見直しを頼むか」と期限が返ってきます。セラーセントラルで見直しを申請するのは、自分の手で行います。
当店では11月3日から、毎朝の見張りにも同じ確かめを入れ始めました。新しい補てんを控えに書き、目安より少ないときだけ知らせる形です(始めたばかりです)。
📝 まとめ:補てんのメールは「中身を見る」までがセット

- 「FBA補てんに関する通知」メールには、何が・なぜ・いくらが書いていない
- 中身は、補てんの表とお金の動きの2つを見れば分かる
- お客様の返品がらみは、公式の式の目安と比べて少なくないか確かめる
- 少なければ、期限の内に見直しを頼む(当店が見た案内では60日以内)
メールが来たら一言で表が返ってくる形にしておけば、「対応は不要」の一文で終わらせずに、中身まで確かめられます。
納品した数が足りないなど、在庫が反映されないときの問い合わせ手順は、こちらの記事で紹介しています。足りなかった分が補てんになったときは、この記事の方法で額も確かめてみてください。









