メルカリに1つ出品するだけでも、写真を直して、型番を調べて、値段を決めて、説明文を書いて……と、やることはたくさんあります。
私は今、写真を何枚か送って、状態を一言伝えるだけで、AIに出品まで終わらせてもらっています。自分でやるのは、写真を撮ることと、最後に値段に「OK」を出すことだけです。この記事では、そのやり方と、毎回同じ手順で動いてもらうための「スキル」の作り方を紹介します。
【使用条件】
AIの実行環境:Claude Codeを利用できる有料環境が必要です。この記事の方法は、Claude Codeと、Chromeの拡張機能「Claude in Chrome」を組み合わせて使います(Claude in Chromeも有料プラン向けの機能です)。Codexでの動作は、当店ではまだ確かめていません。
必要な準備:パソコンのChrome、Chromeに入れたClaude in Chrome、ログインしたメルカリのアカウント。APIの登録は要りません。
費用と操作範囲:メルカリの販売手数料や送料は、AIの料金とは別にかかります。このスキルは、出品画面への入力と出品ボタンまで行います(値段は最後に本人が決める)。値下げの交渉・メッセージの送信・発送はしません。
この動画(約5分)では、写真と一言をAIに渡して、メルカリの出品まで終わらせる流れと、スキルにして覚えさせる方法を説明します。
ここからは、同じ内容を表と文章で確かめます。
😩 出品って、地味に時間がかかりませんか?

メルカリに1つ出品するだけでも、やることはたくさんあります。
- 写真を撮って、明るさを直す
- 型番を調べて、正しい商品名を書く
- 売れた値段を見て、値段を決める
- 説明文を書く(状態・付属品・発送の話)
- カテゴリー・送料・発送までの日数を1つずつ選ぶ
数が多いと、休みの日の半分がつぶれることもあります。しかも、毎回ほとんど同じ作業のくり返しです。
💡 AIに「写真+一言」を渡すだけで、出品まで終わる

私は今、こうしています。
- 📸 写真を何枚か送る
- 💬「これ出品して。1回しか使っていない中古。箱あり、小さなキズが1つ。アルコールで拭いてから送ります」と一言
- ✅ AIが、調べる → 写真を整える → 文を書く → 設定する → 出品する、まで進める
使っているのは Claude Code(クロードコード) というAIです。
Claude Codeとは、文章を返すだけのチャットのAIとちがい、パソコンの中で「実際に作業をしてくれる」AIです。ファイルを作ったり、ブラウザ(ネットを見るアプリ)を動かしたりできます。
🧭 しくみ:AIが「あなたのChrome」を代わりに動かす

出品は、Claude in Chrome(クロード・イン・クローム) というしくみで行います。
Claude in Chromeとは、いつも使っているChromeに入れる「拡張機能(あとから足せる小さな道具)」です。AIが、あなたがログインしたままのメルカリの画面に、文字を入れたりボタンを押したりします。パスワードをAIに教える必要はありません。
❓ APIは使わないの?
APIは、プログラムどうしが直接やりとりする入口のことです。
- ふつうのメルカリ(個人):公開されているAPIは、当店では見つけられませんでした。
- メルカリShops:お店の管理画面に、APIの鍵を出すしくみがあります。ただ、当店はまだ使っていません(使う条件を確かめている途中です)。
だから当店は、人が使う画面をAIに代わりに操作してもらう方法にしています。
🛠️ はじめの準備(1回だけ)

- Claude Codeを使えるようにする(Claudeのアプリの「Code」から使えます)
- ChromeにClaude in Chromeを入れて、Claudeのアカウントでつなぐ
- Chromeでメルカリにログインしておく(パスワードは自分で入れる。AIには入れさせない)
📸 使い方:写真と「状態の一言」を送るだけ

使い方は、次の4つの順番です。自分の手を動かすのは、①・②と、④の「OK」だけです。
① 写真を送る
スマホで撮った写真を、そのままClaude Codeのチャットに貼ります。表・裏・型番のラベル・キズのある所を撮っておくと、AIが調べやすくなります。
② 状態を、こまかく一言で伝える
ここがいちばん大事です。AIは写真から多くのことが分かりますが、「使った回数」「におい」「動くかどうか」は写真では分かりません。
伝え方の例です。
これ出品して。
- 中古。1回だけ使った
- 箱と説明書あり。付属品は全部そろっている
- 右の角に小さなキズが1つ
- 動作は確認ずみ
- アルコールで拭いてから発送します
③ AIがやること
| 順番 | AIがやること |
|---|---|
| 1 | 写真の型番・バーコードから、正式な商品名と仕様を調べる |
| 2 | メルカリの「売り切れ」と「出品中」を見て、同じ状態の相場を調べる |
| 3 | 写真の向き・明るさを直し、背景を白っぽくする |
| 4 | 商品名と説明文を、あなたの一言をもとに書く |
| 5 | カテゴリー・状態・送料・発送元・発送までの日数を入れる |
| 6 | 出品して、商品ページのURLを返す |
④ 値段だけは、最後に一言で決める
私は「値段だけは最後に聞いて」とAIに伝えています。AIは「〇〇円で出してよいですか(売れた値段△△円・出品中の最安□□円)」と1つだけ聞いてきます。「OK」と返せば出品されます。
⚠️ 気をつけること(失敗から学んだこと)

- 仕入れた物(事業の商品)は、個人のメルカリに出さない:メルカリの利用規約は2025年10月に変わり、事業者はふつうのメルカリを使えなくなりました(第4条3項)。せどりで仕入れた物はメルカリShopsへ。個人のメルカリは、自分が使っていた物を売る場所です。
- メーカーやほかの人の写真は使わない:メルカリのガイドでも、ほかの人の画像の無断使用は禁止されています。かならず自分で撮った写真を使います。
- 出せない物があるかを、先に確かめる:たとえば、キー(プロダクトコード)で有効にするソフトのカードは、箱があってもメルカリでは出せません(公式ガイド)。AIにも「出す前に、その物が規約で出せるかを確かめて」と伝えておきます。
- 商品名の文字数:当店が出品画面で確かめたときは、個人のメルカリは40字まで、Shopsは130字まででした。AIにも伝えておくと、やり直しが減ります。
- 出品の前に、入った文字を読み返してもらう:入力の手助けの道具が文字を1つ落としたことがありました。商品名と値段は、出品の前にAIに読み返してもらいます。
🧠 この手順を「スキル」にして、AIに覚えさせる

毎回同じことを説明するのは大変です。そこで、手順を1枚の紙(スキル)にまとめて、AIに覚えさせます。
Claude Codeでは、.claude/skills/<名前>/SKILL.md というファイルを置くと、AIがそれを「手順書」として読みます。「出品して」と言うだけで、毎回同じ手順で動いてくれます。
下をそのままコピーして、.claude/skills/mercari-listing/SKILL.md に保存してください。
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name: mercari-listing
description: 写真と状態の一言を受け取り、メルカリ(個人)かメルカリShopsに出品するスキル。「出品して」「メルカリに出して」と言われたら使う。
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# メルカリ出品スキル
## 出し先
- ふつうに「出品して」→ 個人のメルカリ(https://jp.mercari.com/sell/create)
- 「ショップで」→ メルカリShops の商品登録
- 仕入れた商品は個人のメルカリに出さない(そう見えたら1問だけ聞く)
## 手順
1. 写真をフォルダにコピーする(元の写真は動かさない)
2. 型番・バーコードから商品を特定し、検索で正式名と仕様を確かめる
3. その物が、出し先の規約で出せる物かを公式ガイドで確かめる
4. メルカリで同じ状態の「売り切れ」「出品中」を見て、値段の案を1つ出す
5. 写真の向きを直し、明るく、背景を白っぽくする(商品そのものは変えない)
6. 商品名と説明を書く。状態は、本人の一言をそのまま反映する(写真で分からないことは書かない)
7. 状態・カテゴリー・送料込み・発送元・発送までの日数を入れる
8. 最後に「〇〇円で出してよいですか」と1問だけ聞き、OKなら商品名と値段を読み返してから出品する
9. 出品したら「商品名・値段・URL」を3行で返す
## してはいけないこと
- メーカーやほかの出品者の写真・文を使う
- パスワードを入れる(ログインは本人がする)
- 値下げの交渉・メッセージの送信・ほかの商品の変更を、頼まれていないのにする
あとは、写真を貼って「出品して」と言うだけです。
✅ まとめ:自分がやるのは「撮る」と「一言」と「OK」だけ

| 今まで(手作業) | これから(AI) | |
|---|---|---|
| 自分がやること | 写真を直す・型番を調べる・相場を見る・文を書く・設定を選ぶ | 写真を撮って、状態を一言、値段にOK |
| 毎回の出来 | その日の自分しだい | スキルで毎回同じ手順 |
まずは家にある「売りたい物」を1つ撮って、AIに「出品して」と送ってみてください。
ほかにも、せどりの守りの実務や、AIを使った作業の記事を書いています。返品が届いたときの確認は、こちらの記事で紹介しています。










