Amazonから返金や保証の通知が来た。
でも、開く画面が分からない。
SAFE-T、FBA補てん、Amazonマーケットプレイス保証、チャージバック。
名前が似ていますが、4つは同じ制度ではありません。
間違った窓口へ送ると、申請できなかったり、必要な回答期限を過ぎたりするおそれがあります。
この記事では、難しい規約を丸暗記しなくても、「何が起きたか」から最初に開く画面を1分で選べるように整理します。
🚨 先に結論(4行)
① FBA倉庫やFBA返品中の紛失・破損なら、FBAの補てんを確認します。
② Amazonが対象の出品者出荷注文を返金し、出品者に損失が出たなら、SAFE-Tの対象表示を確認します。
③ 購入者がAmazonへ保証を申請したなら、マーケットプレイス保証へ回答・異議申し立てをします。
④ 購入者がカード会社や銀行へ支払いの異議を出したなら、チャージバックへ反論資料を出します。
先に結論|4つは「誰が、どこへ申し立てたか」で分けます

最初に見るのは、返金額ではありません。
商品がどこにあり、誰が返金や申し立てを始めたのかです。
| 起きたこと | 最初に確認する窓口 | 出品者がすること |
|---|---|---|
| FBA倉庫内、FBA配送中、購入者からのFBA返品で紛失・破損した | FBAの「在庫の問題と補てん」など | 補てん状況を照合し、必要な案件だけ申請する |
| Amazonが対象の出品者出荷注文を返金し、損失が出た | SAFE-T申請の管理 | 対象表示と待機期間を確認し、証拠を添えて申請する |
| 購入者がAmazonマーケットプレイス保証を申請した | 保証申請の回答・異議申し立て画面 | 期限内に事実と証拠を回答する |
| 購入者がカード会社・銀行へ支払いの異議を出した | チャージバッククレームの画面 | 配送詳細、追跡、配達確認などを提出する |
ここで大事なのは、出品者が4つの制度から好きなものを選ぶわけではないことです。
同じ「返金された」という通知でも、注文の発送方法と、返金までの経路によって窓口が決まります。
⚠️ やってはいけないこと
同じ損失を、FBA補てんとSAFE-Tの両方へ重複して申請しないでください。Amazon公式も、他の補てんプロセスで申し立て済みの内容をSAFE-Tへ重ねて申請しないよう案内しています。
FBA倉庫・FBA返品の事故なら「FBA補てん」です

FBA補てんは、Amazonが保管・配送・返品処理を担当する途中で起きた紛失や破損を確認する仕組みです。
たとえば、次のような場面です。
- フルフィルメントセンター内で在庫が紛失・破損した
- FBAで購入者へ配送中に紛失・破損した
- 購入者へ返金・交換したのに、返品商品が所定の期間内に戻らない
- FBA返品で戻った商品の状態や数量に問題がある
2025年以降、自動補てんの範囲は広がりました。
ただし、自動だから何も確認しなくてよいわけではありません。
「在庫の問題と補てん」、在庫元帳、返金レポートを照合し、対象商品・数量・記録日・補てん額を確認します。
注文前の紛失・破損は原価ベース、注文後は元の注文時の販売価格ベースで補てん額が計算されるため、販売価格と同額になるとは限りません。
FBA補てんの画面、原価、申請期限は、こちらの記事で詳しくまとめています。

💡 見分け方
商品がFBAの管理下にある途中で起きた事故なら、まずFBA補てんです。購入者がカード会社へ申し立てたチャージバックとは別の話です。
Amazonが対象注文を返金したら「SAFE-T」の対象可否を確認します

SAFE-Tは、Amazonによる返金などで出品者に損失が出たとき、対象となる注文についてAmazonへ補てんを求める仕組みです。
Amazon公式は、対象例として次のようなケースを挙げています。
- 返品なしの返金が誤って行われた
- 必要以上の金額が返金された
- 購入者による返金制度の乱用が疑われる
- 返品輸送中に商品が紛失・破損した
- 出荷時と異なる状態で商品が戻った
- 交換と返金の両方が行われた
ただし、「自己発送で返金されたら、全部SAFE-T」ではありません。
注文が対象プログラムか、キャンセルや制限の状態ではないか、すでに別の補てん申請をしていないかなど、利用資格の確認が必要です。
実務では、注文番号を用意して「SAFE-T申請の管理」を開き、対象として表示されるかを先に確認します。
返品関連の申請は、返金後すぐではなく、Amazon公式の案内では返金後15営業日待つ必要があります。
また、2025年10月24日から、CSBA、マケプレプライム、Easy Shipを含む対象の出品者出荷注文では、案内される申請期間が60日から30日へ変更されました。
画面に出ない注文を、無理にSAFE-Tへ当てはめないでください。
対象条件や期限は変わることがあるため、申請時に表示される案内を正本として確認します。
SAFE-Tへ出す前の確認
- 返金された注文番号を控える
- SAFE-T申請の管理で対象表示を確認する
- 返品関連なら、返金から15営業日を過ぎているか確認する
- FBA補てんなど、別の補てんへ同じ損失を申請していないか確認する
- 写真・返送追跡・返金額・注文記録など、案件に必要な証拠をそろえる
- 追加情報の依頼が来たら、公式案内の回答期間内に返す
Amazon公式は、追加情報を求められた場合、7日間の回答期間内に提出するよう案内しています。
申請したら終わりではなく、SAFE-T申請の管理でステータスも追います。
購入者がAmazonへ保証申請したら「マケプレ保証」へ回答します

Amazonマーケットプレイス保証は、購入者を保護するための制度です。
ここがSAFE-Tとの一番大きな違いです。
マーケットプレイス保証は、出品者が損失補てんを申請する窓口ではありません。
購入者が「届かない」「注文と違う商品が届いた」「返品したのに返金されない」などの理由でAmazonへ保証を申請し、出品者はAmazonからの情報提供依頼へ回答します。
Amazonの判断に誤りがあると考える場合は、対象の保証申請から異議申し立てを行います。
この場面で大切なのは、購入者とのやり取りだけを続けるのではなく、Amazonから届いた保証申請の期限と回答画面を確認することです。
回答するときに並べるもの
- 注文番号と注文内容
- 出荷日、お届け予定日、配送会社
- 追跡番号と配送履歴
- 購入者とのメッセージ履歴
- 返品リクエストへの回答と日時
- 返金・返品ラベル・受領状況
- 商品状態を説明できる写真や書類
「Amazonに分かってもらえるはず」と考えるより、画面に残っている事実を日付順に並べるほうが伝わります。
自己発送の返品とマーケットプレイス保証の基本は、こちらの記事でも整理しています。

配送先変更の依頼に応じて注文時と違う住所へ送ると、配達証明があっても保証の条件を満たしにくくなります。

カード会社・銀行への異議は「チャージバック」です

チャージバックは、購入者がAmazonではなく、カード会社や銀行へ支払いの異議を申し立てたときに発生します。
理由は、商品未着やカードの不正利用などです。
Amazonマーケットプレイス保証とは、入口が違います。
Amazon担当者の公式フォーラム回答では、チャージバックに関する連絡を受けた場合、外部メールへ直接返信せず、セラーセントラルのチャージバッククレーム画面から次の情報を提出するよう案内しています。
- 配送の詳細
- 追跡番号
- 配達確認
- 返品・返金の状況
メールの見た目だけで本物と判断せず、セラーセントラル内の「パフォーマンス」→「チャージバック」で対象案件があるかを確認すると安全です。
私が実際にそろえた証拠
私は自己発送の注文で「不正取引」を理由とするチャージバック通知を受け、次の4点をそろえてセラーセントラルから回答しました。
- 出荷期限内に発送した記録
- Amazonで購入した配送ラベルの記録
- 追跡可能な配送方法と追跡番号
- 配達完了までの配送履歴
過去の同型案件では、出品者へ支払い責任を求めない形で解決した経験があります。
一方、2026年に提出した別案件は、この記事の確認時点では審査結果が確定していません。
そのため、「この4点を出せば必ず勝てる」とは書けません。
ただ、期限内に、注文と配送をつなぐ証拠を出すことはできます。
提出後は、ステータスが受付済み・審査中になっているかまで確認します。
入金が少なく見えるときは、チャージバックだけでなくアカウントレベルの引当金が影響している場合もあります。

迷ったら「通知名・発送方法・証拠」の3つを確認します

返金通知を見た瞬間は、どの制度も同じに見えます。
そのときは、次の順番で確認してください。
1. 通知の正式名称を見る
メールの件名だけでなく、セラーセントラル内で案件名を確認します。
「SAFE-T」「Amazonマーケットプレイス保証」「チャージバック」のどれが表示されているかを見ます。
2. FBAか出品者出荷かを確認する
FBAの商品事故なら、まずFBA補てんの記録です。
出品者出荷の返金でも、すべてがSAFE-T対象ではありません。対象表示を確認します。
3. 証拠を1つの注文フォルダへ集める
| 証拠 | 何を残すか |
|---|---|
| 注文 | 注文番号、商品、数量、注文日 |
| 配送 | 出荷日、配送会社、追跡番号、配達完了の日時 |
| 返品 | 返品理由、返送追跡、受領日、開封時の写真 |
| 返金 | 返金日、金額、誰が処理したか |
| 連絡 | 購入者とのメッセージ、Amazonからの依頼、回答期限 |
| 提出 | 提出した文章と画像、提出日、受付後のステータス |
個人情報を含む証拠は、ブログやSNSへそのまま載せないでください。
公開用の記録とは分けて、安全な場所へ保管します。
1分で決める最終分岐
FBA管理中の事故 → FBA補てん
対象の出品者出荷注文をAmazonが返金 → SAFE-Tの対象可否を確認
購入者がAmazonへ保証申請 → マーケットプレイス保証へ回答・異議申し立て
購入者が銀行・カード会社へ異議 → チャージバックへ反論資料を提出
よくある質問
自己発送で返金されたら、必ずSAFE-Tですか?
いいえ。
対象プログラムや注文状態などの利用資格があります。SAFE-T申請の管理で、対象注文として表示されるかを確認してください。
マーケットプレイス保証とSAFE-Tを両方申請できますか?
マーケットプレイス保証は購入者側の保証申請で、SAFE-Tは対象注文について出品者が補てんを求める仕組みです。
同じ損失を複数のAmazon補てんプロセスへ重複申請しないでください。
チャージバックの連絡へメールで返信してよいですか?
Amazon担当者は、外部メールへ直接返信せず、セラーセントラルのチャージバッククレーム画面から提出するよう案内しています。
まずセラーセントラル内に対象案件があるか確認してください。
証拠を出せば必ず認められますか?
必ず認められるとは断定できません。
案件ごとの条件やAmazon・カード会社の判断があります。提出期限を守り、求められた事実を不足なく出すことが大切です。
まとめ|制度名より「何が起きたか」で選びます
SAFE-T、FBA補てん、マーケットプレイス保証、チャージバックは、すべて返金に見えても役割が違います。
覚えるのは、次の4つだけで大丈夫です。
- FBAの管理中なら、FBA補てん
- Amazonが対象の出品者出荷注文を返金したら、SAFE-Tの対象確認
- 購入者がAmazonへ保証申請したら、マーケットプレイス保証へ回答
- 購入者が銀行・カード会社へ異議を出したら、チャージバックへ反論
迷ったら、メールだけで判断せず、セラーセントラルで通知の正式名称を確認してください。
そして、注文・配送・返品・返金・連絡の証拠を、日付順に残します。
窓口を正しく選べれば、次にやることが見えます。
公式情報・確認日
| 確認した内容 | 公式情報 | 確認日 |
|---|---|---|
| SAFE-Tの対象例、待機期間、重複申請、追加情報 | Amazon「SAFE-T申請の申し立てに役立つ7つのヒント」 | 2026-09-04 |
| 出品者出荷SAFE-Tの申請期間更新 | Amazon「出品者出荷のSAFE-T補てんの更新について」 | 2026-09-04 |
| FBAの自動補てんと申請期間 | Amazon「FBA自動補てんと補てん申請期間の変更について」 | 2026-09-04 |
| マーケットプレイス保証の回答・異議申し立て | Amazon「返品リクエストには48時間以内に返答してください」 | 2026-09-04 |
| チャージバックの確認・提出先 | Amazon担当者のセラーフォーラム回答 | 2026-09-04 |








