2026年4月のAmazon手数料改定で、「FBAは平均38円下がったから、自分の商品も38円得になった」と考えていませんか?
ここは少し注意が必要です。
平均38円は、すべてのSKUが一律38円安くなったという意味ではありません。
しかも、価格が750円を超える商品では、販売手数料率が0.4ポイント上がりました。結局のところ、自分のSKUが得か損かは、改定後の実際の手数料を入れて計算し直すのがいちばん確実です。
この記事では、ニュースの概要ではなく、1つの商品を手元で再計算する方法に絞って説明します。
🕒 お急ぎの方へ、先に結論です
✅ 30秒の仕分けは「FBAの下げ幅 − 販売価格×0.004」
✅ 正確な利益は、SKUごとの現在の手数料を入れて計算
✅ 平均38円と9,500円の境目は、あくまで最初の仕分け用
手数料改定の全体像を先に確認したい場合は、2026年4月の手数料改定まとめから読むとつながりが分かりやすいです。
平均38円は「全SKUが38円安い」という意味ではありません

Amazon公式は、標準サイズ(20〜80cm・最大5kg)のFBA手数料を、1個あたり平均38円引き下げると案内しています。
大事なのは「平均」という言葉です。
すべての商品から同じ38円が引かれるわけではありません。サイズ区分などで、実際のFBA手数料はSKUごとに変わります。
同じ日に、価格が750円を超える商品では販売手数料率が0.4ポイント上がりました。販売価格1,000円なら増える販売手数料は4円、5,000円なら20円です。
| 公式発表の数字 | 正しい受け取り方 |
|---|---|
| FBA手数料は平均38円引き下げ | 全SKUが38円下がるとは限らない |
| 販売手数料率は0.4ポイント引き上げ | 販売価格×0.004が増加分 |
| 価格750円以下は原則変更なし | メディアなど一部カテゴリーは例外 |
本、DVD、ミュージック、PCソフト、ビデオ、Amazonデバイス用アクセサリ、TVゲームとゲーム用アクセサリは、価格に関係なく販売手数料率が0.4ポイント上がります。
ですから、最初に見るのは「平均38円」ではなく、自分のSKUに表示される現在の手数料です。
まず30秒の計算で、確認するSKUを仕分けます

主力SKUが多いと、最初から全部を細かく計算するのは大変です。そこで、先に次の式で影響が大きそうな商品を仕分けます。
計算による目安:FBA手数料の引き下げ額 −(販売価格 × 0.004)
結果がプラスなら改定で利益が増える方向、マイナスなら利益が減る方向です。
まだSKUごとの引き下げ額が分からないときだけ、平均38円を仮置きします。
| 販売価格 | 販売手数料の増加 | 平均38円を仮置きした差 | 最初の仕分け |
|---|---|---|---|
| 1,000円 | 4円 | +34円 | 利益が増える方向 |
| 5,000円 | 20円 | +18円 | 利益が増える方向 |
| 9,500円 | 38円 | 0円 | 境目付近 |
| 15,000円 | 60円 | −22円 | 利益が減る方向 |
9,500円は「38円 ÷ 0.004」で出した計算上の境目です。
ただし、これは平均値を使った仕分けです。実際のFBA手数料の下げ幅が38円でなければ、境目も動きます。
高単価、薄利、標準サイズか分からない商品から、次の実額計算へ進むと確認しやすくなります。
正確な利益は、SKUごとの実額を5つ入れて計算します

改定後の「いま、この商品を仕入れて利益が残るか」は、次の5つで計算できます。
| 入れる数字 | 金額 |
|---|---|
| A:販売価格 | ______円 |
| B:仕入原価 | ______円 |
| C:現在の販売手数料 | ______円 |
| D:現在のFBA配送代行手数料 | ______円 |
| E:納品送料・梱包材など | ______円 |
改定後の利益 = A − B − C − D − E
改定後の利益率 = 改定後の利益 ÷ A × 100
たとえば、販売価格5,000円、仕入原価3,500円、現在の販売手数料520円、現在のFBA手数料530円、その他費用200円なら、計算は次のとおりです。
5,000 − 3,500 − 520 − 530 − 200 = 250円
250 ÷ 5,000 × 100 = 利益率5%
改定前と比べたい場合は、以前に記録した販売手数料とFBA手数料の合計も出します。
改定の影響 = 改定前のAmazon手数料合計 − 現在のAmazon手数料合計
プラスなら手数料負担が減った方向、マイナスなら増えた方向です。改定前の数字を残していない場合は、無理に過去を推定せず、現在の利益が残るかを優先して見るほうが安全です。
Amazonの振込額と利益は同じではありません。入金の見え方も整理したい場合は、Amazonの「引当金」のしくみも参考になります。
3つの価格例で、計算が合っているか検算します

ここからは、計算の流れを確認するための仮の例です。実際の手数料表を示すものではありません。
販売手数料率が10%から10.4%へ変わったカテゴリーとし、FBA手数料の引き下げ額も説明用に置いています。
| 仮のSKU | 販売価格 | FBAの下げ幅 | 販売手数料の増加 | 改定による利益差 |
|---|---|---|---|---|
| A | 2,000円 | 35円 | 8円 | +27円 |
| B | 5,000円 | 38円 | 20円 | +18円 |
| C | 12,000円 | 35円 | 48円 | −13円 |
SKU Aは「35 − 8 = 27円」、SKU Bは「38 − 20 = 18円」、SKU Cは「35 − 48 = −13円」です。
同じ標準サイズでも、販売価格とFBA手数料の下げ幅が違えば結果は変わります。
ここで確認したいのは、利益差だけではありません。改定後の利益が250円なら18円は大きな変化ですが、利益が3,000円なら受け止め方は変わります。
最後は「何円変わったか」と「改定後に何円残るか」をセットで見ると、仕入れ判断につなげやすくなります。
SKUごとの利益をまとめて見たい場合は、プライスターの売上分析と利益管理につなげると、手計算を減らせます。
最後はAmazon公式の3つの画面で確認します

Amazon公式は、改定の影響を確認する方法として次の3つを案内しています。
| 公式の確認場所 | 何を見るか |
|---|---|
| FBA料金シミュレーター | 商品ごとの現在のFBA料金と収益 |
| 手数料および諸費用見積りレポート | 複数SKUの手数料見積もり |
| 利益分析ダッシュボード | 商品ごとの諸費用と手数料変更の影響 |
画面名や場所は変更されることがあります。セラーセントラル内で同じ名前を検索し、表示された現在の金額を使ってください。
確認の順番はシンプルです。
- 高単価・薄利のSKUを先に選ぶ
- 現在の販売手数料とFBA手数料を確認する
- 仕入原価と納品費用を足して、改定後利益を出す
- 利益が薄い商品だけ、価格や仕入れ数を見直す
平均38円は、確認を始めるための数字です。仕入れの最終判断に使う数字は、SKUごとに表示された実額です。
長く置いた在庫は別の費用も影響します。長期在庫の追加手数料も合わせて確認すると、現在の利益を見落としにくくなります。
よくある疑問
750円以下なら再計算しなくてよいですか?
一般カテゴリーでは販売手数料率の0.4ポイント引き上げはありません。ただし、メディアなどの例外カテゴリーがあり、FBA手数料やその他費用もあるため、現在の利益確認は役立ちます。
9,500円より安ければ必ず得ですか?
いいえ。9,500円は平均38円を使った計算上の境目です。実際のFBA手数料、サイズ区分、カテゴリーで結果が変わります。
改定前の手数料が分かりません。
過去との差は正確に出せません。その場合は現在の実額だけで利益を計算し、今後の仕入れで利益が残るかを確認できます。
確認した情報の参照元
| 確認した内容 | 参照元 | 確認日 |
|---|---|---|
| 2026年4月1日から標準サイズのFBA手数料を平均38円引き下げ、販売手数料率を0.4ポイント引き上げ。確認用にFBA料金シミュレーター、見積りレポート、利益分析を案内 | Amazonセラーセントラル公式告知 | 2026-08-04 |


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