季節せどりは、売れる月になってから商品を探すと間に合わないことがあります。
反対に、早く仕入れすぎると、倉庫で眠る期間が長くなります。
では、いつから調べ、どの時点で追加仕入れを止めればよいのでしょうか。
この記事では、1月から12月までの需要テーマを、リサーチを始める時期と撤退の合図まで含めて整理します。
最初にひとつだけ大切なことがあります。
ここに載せる商品例は、仕入れをすすめるリストではありません。
KeepaやGoogle Trendsで確認するための検索キーワードとして使ってください。
季節商品は「売れる月」より準備の月を見る

以前のこの記事は、「1月はこれ」「2月はこれ」という商品名の羅列になっていました。
しかし、それだけでは仕入れ判断に使えません。
同じクリスマス用品でも、10月から動く商品もあれば、12月に入ってから検索が増える商品もあります。
地域や天候、競合数によっても動き方は変わります。
見る順番は、次のとおりです。
- その年の祝日とイベント日を確認する
- Google Trendsで検索関心が上がり始める時期を見る
- Keepaで前年同時期の価格とランキング推移を見る
- 現在の出品者数とAmazon本体の在庫を確認する
- 少量で始め、追加する条件と止める条件を先に決める
Google Trendsの0〜100は、販売個数ではなく、期間と地域の中で正規化された相対的な検索関心です。
Keepaのランキング下落回数も、実売個数そのものではありません。
どちらかひとつで決めず、価格・ランキング・出品者数を組み合わせて見ます。
固定日のイベントは、まず4〜8週間前から調べ始めるのが、この記事で使う運用上の目安です。
これは売れることを保証する数字ではありません。
ぼく自身も、仕入れ候補を見つけたときは「季節に合う」という理由だけでは買いません。
Keepaの波形、いまの出品者数、手数料を見て、最後はSeller Centralで出品できるかを確認しています。
仕入れ先の納期やFBAへの納品日数が長い場合は、さらに前から準備します。
1月〜3月|新年・受験・新生活

年明けは冬物だけでなく、受験、引っ越し、新生活へ需要の中心が移っていきます。
3月の商品を3月に探すのではなく、1月から候補を作るイメージです。
| 月 | 調べる需要テーマ | リサーチ開始の目安 | 追加を止める合図 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 防寒、雪対策、カレンダー、整理用品 | 11月〜12月 | 寒さのピーク後、価格が下がり始めたとき |
| 2月 | バレンタイン、受験、新生活の準備 | 12月〜1月 | イベント日に配送が間に合わなくなる前 |
| 3月 | 卒業、引っ越し、入学、新生活、花粉対策用品 | 1月〜2月 | 入学・引っ越し需要の山を越えたとき |
調べる商品例は、収納用品、文具、通勤通学の小物、梱包資材、雨雪対策用品などです。
花粉対策を調べる場合も、医薬品や効果をうたう商品は、出品可否や表示ルールの確認が必要です。
「春だから売れる」ではなく、前年の同じ週に価格が保たれていたかまで見てください。
4月〜6月|行楽・梅雨・暑さ対策

春から初夏は、ゴールデンウィーク、母の日、梅雨、父の日とイベントが続きます。
一方で、天候によって需要の山がずれやすい時期でもあります。
| 月 | 調べる需要テーマ | リサーチ開始の目安 | 追加を止める合図 |
|---|---|---|---|
| 4月 | 新生活、春の行楽、紫外線・暑さ対策の準備 | 2月〜3月 | 新生活需要が落ち着いたとき |
| 5月 | ゴールデンウィーク、母の日、屋外用品 | 3月〜4月 | 連休・贈答日の配送期限前 |
| 6月 | 梅雨、湿気対策、父の日、夏の準備 | 4月〜5月 | 梅雨明け予想と在庫回転が合わなくなったとき |
調べる商品例は、レインカバー、防水小物、収納用品、屋外活動の補助用品、掃除用品などです。
梅雨用品や暑さ対策品は、前年の月だけを合わせると判断を誤ることがあります。
気温や雨量が違えば、検索が増える週も変わるためです。
Google Trendsで直近の上がり方を見ながら、Keepaの前年波形を補助線として使います。
7月〜9月|夏休み・防災・秋イベント

夏のピークだけを追いかけると、仕入れた頃には競合が増えていることがあります。
8月からは、9月の防災需要と10月のハロウィンも調べ始めます。
| 月 | 調べる需要テーマ | リサーチ開始の目安 | 追加を止める合図 |
|---|---|---|---|
| 7月 | 暑さ対策、夏休み、祭り、旅行 | 5月〜6月 | 猛暑需要が価格競争へ変わったとき |
| 8月 | 夏休み後半、新学期、防災、ハロウィンの準備 | 6月〜7月 | 夏物の再補充が9月へ持ち越しそうなとき |
| 9月 | 防災、敬老の日、秋の行楽、ハロウィン | 7月〜8月 | 固定日の配送期限と在庫数が合わなくなったとき |
調べる商品例は、旅行小物、屋外用品、学用品、防災収納、非食品の飾り付け用品などです。
防災用品は、災害発生時だけの急な需要を当てにしません。
日常でも使える商品か、通常時の回転があるかを確認します。
ハロウィン衣装は、サイズ違いによる返品や、イベント後の値下がりにも注意が必要です。
10月〜12月|ハロウィン・クリスマス・年末

年末は検索も注文も増えやすい一方、出品者と値下げ競争も増えやすい時期です。
売上の大きさではなく、売り切ったあとに利益が残るかで判断します。
| 月 | 調べる需要テーマ | リサーチ開始の目安 | 追加を止める合図 |
|---|---|---|---|
| 10月 | ハロウィン、防寒、クリスマス準備 | 8月〜9月 | 10月31日に配送が間に合わなくなる前 |
| 11月 | 冬物、クリスマス、年末掃除、贈答準備 | 9月〜10月 | 出品者急増や値下げが続いたとき |
| 12月 | クリスマス、年末掃除、正月準備 | 10月〜11月 | クリスマス・年内配送の期限を過ぎる前 |
調べる商品例は、非食品の装飾、ラッピング用品、ギフトバッグ、掃除用品、収納用品、冬の生活小物などです。
クリスマス用品を12月後半に追加しても、到着が25日に間に合わなければ需要を逃します。
年をまたいで保管できる商品でも、FBA保管料、価格下落、モデル変更まで含めて考えます。
Amazonの大型セール日程は毎年同じとは限りません。
開催を予想して仕入れず、その年の公式案内を確認してから判断します。
仕入れ前に確認する5項目

カレンダーで候補を見つけたら、次の5項目を確認します。
1. 価格が保たれているか
Keepaで前年同時期だけでなく、直近90日と365日の価格を見ます。
ランキングが動いていても、価格が下がり続けている商品は利益が残らないことがあります。
2. ランキングの動きを過大評価していないか
Sales Rank Dropsは、ランキングが下がった回数です。
実売個数とは一致しません。
詳しい読み方は、KeepaのSales Rank Dropsの見方で整理しています。
3. 出品者数とAmazon本体を見たか
昨年売れていても、今年の競合が多ければ同じ利益にはなりません。
Amazon本体の在庫復活、出品者数、カート価格の変化を一緒に見ます。
候補を広く探すときは、Keepaプロダクトファインダーの使い方も参考になります。
4. 手数料と返品リスクを入れたか
利益は、売価から仕入れ値だけを引いた数字ではありません。
Amazon手数料、納品送料、値下げ余地、返品、売れ残りの保管コストを含めます。
大型商品、衣類のサイズ違い、壊れやすい季節家電は、とくに慎重に見ます。
5. 出品制限と安全ルールを確認したか
食品、医薬品、化粧品、子ども向け商品、電気用品などは、期限や表示、許認可、安全基準の確認が必要になる場合があります。
カレンダーに需要があるからといって、出品できるとは限りません。
Seller Centralの実画面で、出品可否を仕入れ前に確認します。
売れ残りを防ぐ撤退ルール

季節商品は、仕入れる条件より追加を止める条件を先に決めると扱いやすくなります。
たとえば、次のいずれかが起きたら再計算します。
✅ イベント日に間に合う配送期限を過ぎた
✅ 出品者数が増え、想定した価格を保てなくなった
✅ 直近のランキング変動が止まった
✅ 残り日数に対して在庫数が多い
✅ 翌年まで持ち越した場合の保管コストが利益を削る
最初から大量に仕入れるのではなく、少量で販売を確認し、条件を満たしたときだけ追加します。
「去年売れた」「もうすぐイベント」という理由だけで追加しないことが大切です。
売れ残りを持ち越す判断をする前に、FBAの長期在庫と保管料の確認方法も確認してください。
まとめ|カレンダーは仕入れ表ではなく確認の入口
季節せどりカレンダーの役割は、売れる商品を当てることではありません。
需要が動く前に、調べ始めるきっかけを作ることです。
月別のテーマを見つけたら、Google Trendsで時期を確認し、Keepaで価格とランキングを見て、出品者数と費用を足して判断します。
そして、仕入れる前に追加を止める条件も決めます。
季節の波に乗ることより、イベント後に在庫を残さないことを優先すると、判断がぶれにくくなります。


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